ニューヨークからホノルル、グアムを経て東京に至る太平洋横断の空の旅の続きです。

 

 

グアムで泊まったのは市内から少し離れたところに立つ「リーガロイヤル・ラグナ・グアムリゾート」。グアムの中心部タモン(Tumon)地区からも、空港からも車で10分程度です。

 

 

 

日本のゴールデンウィークが始まるというのに、ホテル内で見かける日本人ツーリストはちらほら。日系ホテルのわりには韓国人旅行客と米軍関係者が多い感じでした。やはり記録的な円安の影響でしょうか。私にとっては初グアム。旦那Dは何度か来たことがあったようで、当時の日本資本での開発によるバブル的状態のグアムと比べたらやや物寂しい気もするといっていました。以前GW中のハワイに行ったことがありますが、私が泊まってたワイキキのホテルでは日本人のためにGWキャンペーンなどをしていました。こちらではそんな様子もなく、ホテルでは母の日に向けた装飾になっていました。聞くところによると、日本からの観光客がピークに比べて激減しており、その代わりに韓国からの観光客にとって代わられているようです。ホテル内の案内表記も英語と日本語、そして韓国語になっています。新しい施設は、英語とハングル文字のみというところも多く、タモン地区にある大手免税店などは韓流スターが宣伝キャラクターをつとめています。

 

オーシャンフロントの部屋が多いリーガロイヤルホテル

 

すでに母の日に向けて盛り上がっていました

 

多勢を占める韓国人ツアー客は非常にアクティブで、常に観光バスでどこかに行ってしまっている感じ。また個人できてる日本人客も少ないのでホテルのプールでのんびりするにはぴったりで、滞在中ずっと大人向けプールはDと私のほぼ貸切状態でした。午後には成田からJAL便とユナイテッド便が着くので、GW旅行者が大挙してやってくるのかと戦々恐々としましたが、カップルと思われる男女、そして女子旅風の2ー3人連れ数組がプールに来ただけで、少なくともこのホテルでのGW日本人旅行客効果は「さざなみ」程度だったような印象。日本人のみなさん、とても品がよくて大人しく、のんびりと太平洋に沈む夕日を楽しむことができました。ちなみにこのリーガロイヤルホテルは旧シェラトンを引き継いだホテル。オーシャンフロントの部屋が多く、大人向けのインフィニティ・プールとファミリー向けプールが別にあるので、グアムではホテルでのんびりしたい、という方にはお勧めと思いました。徒歩圏内には飲食店などはないので、飲食はホテルのレストランかバー、ラウンジになります。なお、インフィニティ・プールに隣接するバーは、大海原を臨む絶景です。特に夕方は天気が良ければ、お酒を片手に海に沈む夕日を堪能することができます。

 

貸切状態のインフィニティ・プールで1日過ごす。ムキムキ、いやムチムチの旦那Dが少し写ってます。

 

夕陽の時間帯には、大人な感じの日本人カップルがちらほら。

 

グアムは正味3日間しか滞在しなかったので、どこか隠れ家的ホテルにでも泊まりたかったのですが、結局見つける事はできませんでした。ホテルを探しているときに近くの「星野リゾート」と迷いました。気になっていて、グアム滞在中に探索してきましたが、日本にある星野系列の施設のようなエクスクルーシブな感じはなくて、ファミリーリゾートといった雰囲気でした。元々日本発のパックツアー御用達だったオンワード・ビーチ・リゾートを星野リゾートが引き継いで「星野リゾート・リゾナーレ・グアム」として昨年開業したようです。リーガロイヤルよりはマリンスポーツが充実しているようでしたので、アクティビティ重視な方は、星野リゾートに泊まるのもいいかもしれません。静かな雰囲気が好きな我々は、相対的にリーガロイヤルの方でよかった気がします。

 

そして、滞在中のグルメのハイライトは、グアム名物のチャモロ料理を現代的にアレンジしたレストラン「メスクラ」でのディナーです。日本からグアムに来る旅行者はステーキやハンバーガーなどのアメリカンなグルメを目指すことが多いようですが、アメリカ本土からグアムについた我々は、グアムに来たからには、チャモロ料理を満喫したいと思っていました。なお、チャモロ料理は、ローカルの調理法にアメリカやスペイン、日本をはじめ周辺アジア諸国の影響をうけて発展したのが由来。肉、魚、そして野菜と食材の種類は豊富で、基本的に日本人でもアメリカ人でも食べやすいでしょう。ということで成田に発つ前の夜には、ローカルおすすめのレストランである「メスクラ」に行ってきました。オーナーはグアムで料理番組にも出ていた有名料理人だそうで、この日は土曜の夜ということで、賑やかでした。車がないとアクセスできないハガニア地区にあるので、旅行者でごった返すと言う感じでもなく、10分待ちくらいで着席できました。

 

名物は肉類で、旦那は定番のチャモロ料理であるBBQ Short Ribsをオーダーしてました。私は、ユナイテッドの機内食で出てきた「なんちゃってポケ丼」を食べてから、新鮮な魚で本格的なポケを食べたいモードが続いていたので、迷わずAhi Tuna Poke Saladにしました。新鮮なキハダマグロを醤油とゴマ油でマリネしたポケを使った豪快なサラダでした。

 

 

チャモロレストラン「メスクラ」。おすすめです。

 

 

我々が食事を終えた9時頃には、あんなに盛況だった店内も急に静かになり閉店の準備をしていました。ここハガニア地区はローカルの人々が集まる繁華街と聞いていましたが、半分くらいのお店は既にこの日の営業は終了していました。グアムの人たちはどこで週末盛り上がるのだろうと思い、Dと近辺にゲイバーがあるか探してみましたが見つかりませんでした。こんな感じでローカルの生活様式などを観察したりするのも旅の楽しみです。

 

たった2泊3日のグアム滞在でしたが、ゴールデンウィークの影響も受けず、ゆっくりとした時間を過ごすことができて、来て良かったです。正直、日本にいるときにはグアムは慰安旅行や三世代家族旅行で行くイメージがあったのですが、こんなにものんびりしていてグルメが充実しているとは思いませんでした。

 

今回の唯一の心残りはビーチに行かなかったことです。ホテルのプールが快適だったのでビーチにいく気分にならなかったのですが、グアムを出たときに飛行機の窓から海岸線を眺めていたら、素晴らしいエメラルドブルーが延々と続く光景で、一度くらい足を伸ばせば良かったと思いました。きっとこれは、またグアムに行きなさいという神の思し召しと捉えることにしました。

 

 

次回はビーチにも行きたいです